いつもそこにあると思っていた、あたりまえのものが、ある日、姿を消したり。
ある日、誰かのいたずらにあったり。
思ってもみないトラブルに見舞われることがある。
こんなはずじゃなかったと、少しイライラしたり、不安になったり、後悔したりする。
落ち着いて、どうしてそうなったのか、思い起こそうとする。
もしかして、この前、良かれと思って注意したあの人、仕返ししたいくらい恨んでいるのかな。
いや、単にどこかでイライラを溜め込んだ心の荒んだ人が、発散したくてやったことかも。
酔っ払って、その昔やったことのあるいたずらを、懐かしんでまたやってみたのかも。
欲しいものを手に入れるためなら、どんな手段でもいいと思って盗む人もいるかも。
あんな人かな、こんな人かな。
誰かに聞いたら、知っている人の仕業かもしれない。
被害を被った方からすると、相手は悪だけど、悪なりの事情があるかもしれない。
この「もしかして」「かもしれない」をどんどこ積み上げていくと、あら不思議。
まるで物語のよう。
想像のピースをつなぎ合わせると、面白いお話になるのかもしれないな、と思った、梅雨のある日のこと。